自宅のリフォームの一つに、クロス(壁紙)の張り替えがあります。
手軽に部屋のイメージを大きく変えることができるので、DIYとしても人気です。
一方、壁は室内の大きな面積を占めるため、出来上がってみると思っていた
イメージと違っていたなどの失敗例もよくあります。
また、多くの面積を施工する場合は費用面も気にしておかないといけません。
今回はリフォーム時のクロス張り替えのポイントと費用相場について紹介します。
目次
クロスを張り替えるメリット
クロス張り替えのメリットは主に以下の3つです。
自分の好みに合った内装の住宅になる
温かみのある部屋に変えたい、子供が大きくなったので
大人っぽいタイプの部屋にしたい、などニーズはその時によって変わってくるものです。
そんな時はクロスを張り替えるだけで、全く違った雰囲気の部屋に変更できます。
壁の汚れをまとめて取り除き、美しい部屋になる
リフォームのブームにより、近年はさまざまな素材や色柄のクロスが販売されています。
長年住んでいると、いつの間にか部屋の壁は汚れが堆積していきます。
これらは掃除をしてもなかなか取れないものです。
クロスを張り替えることで、部屋をあか抜けた明るい空間に一新することが出来ます。
部屋のにおいが気にならなくなる
部屋の生活臭の主な原因は、クロスやカーテンにしみ込んだ
食べ物やたばこのにおいです。
市販の空間リフレッシュスプレーでは一時的な消臭効果しか期待できず
においを元から絶つにはクロスの張替えが効果的です。
部屋のイメージだけでなく空気もさわやかになり、心地よく過ごせます。
クロスの選び方
数多く販売されているクロスからどのようなものを選べばよいのか、迷うことも多いですね。
部屋の用途やインテリアに合わせた、失敗のないクロスの選び方を紹介します。
壁紙の素材
壁紙の素材には主に以下の3種類があり、それぞれ特色があります。
ビニール
主に塩化ビニール製で、国内のクロス市場の90%以上を占めます。
安価で耐久性にも優れており、耐水性もあるため場所を選ばず、最もよく使われています。
紙
和紙や輸入紙で作られており、やわらかい質感と温かみを感じられるクロスです。
音の吸収にも優れているので、寝室や和室への使用に適しています。
繊維
麻などの植物繊維、レーヨンなどの化学繊維で作られたものの2種類があります。
濡れても破れにくいのが特徴ですが、定期的なメンテナンスが必要なものもあります。
そのほかにはプラスチック製、珪藻土、ガラスなどで作られたクロスもあります。
壁紙の機能性
装飾以外の機能を持つクロスがあります。
抗アレルギー、抗ウイルス機能を持つものや、結露やカビを防止するもの
汚れに強く消臭効果を持つペット対応のものがあります。
また、断熱効果を持ち、省エネ対応をうたうクロスもあります。
デザイン
住宅用では白系のクロスが多い印象ですが、実は多様です。
レンガ、コンクリート調の素材に見えるもの、花などの自然をモチーフにしたものなどがあります。
単色でもクロス自体に細かな模様が入ったものがあり、模様によって全く違う印象になります。
クロス張り替えにおすすめの時期
クロスの寿命は一般的に5~10年と言われています。
キッチンや洗面所など、油や湿度の影響を受けやすいところは早めに張り替えを行いましょう。
また、クロスを水で濡らしてしまった場合は、中に水気がしみ込んで
カビや腐食の原因となりますので、乾きが悪い場合はクロスの張替えを検討しましょう。
クロス張り替え費用の相場
クロスの種類により左右されますが、基本的には1㎡につき1,000~1,500円が相場です。
その他、業者に依頼する場合は2,000円程度の廃材の廃棄費用がかかります。
さらに、照明器具のつけ外しや家具の移動を依頼する場合は、追加工賃が発生します。
業者に依頼する場合は上記を基準にして、見積もりを依頼しましょう。
クロス張り替えを自分で行う方法
ホームセンターなどで好みのクロスを購入して自分で張り替える方法もあります。
張り替えに必要な道具は以下の通りです。
いずれも比較的安価に手に入るので、自信のある方はDIYに挑戦してみましょう。
- ヘラ
- カッターナイフ
- 養生用のシート、マスキングテープ
- ジョイントローラー(クロスのつなぎ目を押さえる)
- なでバケ(クロスと壁の間の空気を押し出す)
クロス張り替えの大まかな手順を紹介します。
- 古いクロスを剥がす。
- 新しいクロスを壁のサイズにより上下10cmほど大きめにカットする。
- 上下5cm程度をはみだして端からクロスを貼る。
- なでバケで中の空気を押し出す。
- カッターナイフで上下の余ったクロスを切り取る。
- クロスの接合部をローラーで圧着し、仕上げる。
まとめ
クロスの張り替えを行う際の注意点について紹介しました。
少しの手間と費用で部屋の雰囲気も変わり、どんな住宅にも施工できます。
クロスは部屋のイメージを大きく左右しますので、施工前にはカタログなどで施工例を確認
、快適で明るい部屋を手に入れましょう。
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